nexdsd JAPAN 性分化疾患情報サイト

体の性の様々な発達(性分化疾患)に関する情報を発信します。

治療と外科手術についての質問(3)

Q:実施するかどうか選択可能なホルモン療法はどのように決めればいいですか?

A:ホルモン療法を行うかどうか選択が可能になるのは、お子さんが自分に起きていることを理解できるくらいの年齢になってからです。そういう年齢になれば、ホルモン療法を行う前に、お子さんが何を望んでいるか、皆さんが理解することもできるようになっているでしょう。外科手術と同じように、ホルモン療法にもいくつかのリスクが伴い、事実上後戻りができないような結果になるかもしれないということを覚えておいてください。第1章は、お子さんを守りたいという皆さんの思いについて、どう対応していけばいいのか考えていくことに役立ちます。第2章には、医学的な決断をする上で、息子さんや娘さんを支えていくにはどうすればいいのかという話と、思春期とホルモンについての重要な情報も載せています。「お子さん担当の医療関係者と話をするには」の項もご覧ください。実施するかどうか選択可能なホルモン療法について、医療関係者に質問できる項目をまとめています。「病院を訪ねるときに準備しておきたいこと」の項では、質問項目を短くまとめています。


Q:私は、自分の子どもに、実施するかどうか選択可能な治療について自分で決めさせたいと思っていますが、それでいいのでしょうか?

A:自分自身の治療の方向性について、子どもも含めて決めていくことや、インフォームドコンセントの方針について、アメリカ小児医学会(AAP)は、「説得力のある理由がない限り、両親と医師は、どのような治療を行うのかという決定に、子ども本人を排除してはならない」としています。AAPは、なぜ子どもを治療方針の決定に加えたほうがいいのか、たくさんの理由を挙げています。

 このようにお子さんを信頼し支えていくことで、子どもはひとりの個人に成長していけるようになります。

 率直に言うと、子どもの身体は子どものものです。お子さんは、医学的介入による身体的・感情的代償と、危険を体験せねばならない、まさに当人となるのです。自分自身のからだについて自分で決めさせることは、お子さんの自己感覚や自律性を尊重することになります。

 お子さんが責任を持って重要な決断ができるように手伝うことで、息子さんや娘さんには、他の重要な決断についても責任を持って行えるようになることを教えることができます。

 私たちはこれにもうひとつ付け加えたいと思っています。お子さんをこのように信頼することで、お子さんと皆さん方との信頼関係が築かれていくだろうということを。