nexdsd JAPAN 性分化疾患:家族のためのハンドブック

Consortium on the Management of DSDが発行している「性分化疾患:家族のためのハンドブック」の翻訳など、性に関する様々な体の発達状態を持つ人々と家族の方々をサポートできる情報をお送りします。

社会生活上の質問(2)

Q:もし子どもが学校でいじめられていたら、どのように声をかけてあげたらいいですか?

A:第2章「子どもの成長と、子どもにどのように話をしていくか?」で、いじめへの対応についてたくさんの情報を載せていますので、一度読んでいただければと思います。ここでは基本的なポイントをいくつかまとめておきますが、お子さんと話をし支えていく心構えについては第3章「周りの人にどのように話すか?」をご覧ください。

 覚えておいていただきたいのは、ほとんどすべての子どもは、人生のどこかの時点で友達からいじめを受けるということです。背が高すぎる、低すぎる、痩せすぎ太りすぎなど、様々な理由づけで子どもはいじめを受けるのです。皆さんのお子さんも、男の子っぽい女の子っぽい振る舞いや、からだや顔の見た目を理由にされて、いじめを受けることがあるでしょう。皆さんがお子さんのためにできる一番大切なことは、しっかりと腰を据え、耳を傾け、抱きしめてあげる、そしてちゃんと聞いているよということを示すために、お子さんの言ったことをそのまま返してあげることです。たくさんの子どもがほんとうに様々なことを理由にしていじめを受ける時があり、時に子どもというものはとても意地悪に、残酷にもなりえるのだということを、お子さんのこれまでの体験から思い出してもらうのもいいでしょう。甘い言葉で言いくるめて魔法のようにお子さんの心の痛みを消し去ってしまうとするのはやめましょう。それではまた何かが起きた時に、自分がどう感じたのか子どもは親に言えなくなってしまいます。いじめを受けるときは、他のお子さんと同じように、皆さんのお子さんもこころの痛みと悲しみをちゃんとやり遂げていかねばならないのです。これは、私たち全員が、人として、立ち向かっていかねばならないことなのです。このハンドブックでご紹介しているような、皆さんからの支えや、社会的サポートによって、お子さんが成長の過程を歩みやすくするのを手伝っていくことはできるのです。いじめを回避するようなスキルをいかに身につけていくかを学ぶのに、カウンセラーに手伝ってもらうのもいいでしょう。

 理解しておいていただきたいのは、お子さんのからだが問題なのではなく、いじめやからかいこそが問題なのだということです!もしそんなことが続くようであれば、担任の先生や教頭先生・校長先生などに、どうすればいじめを減らすことができるかご相談してください。学校は、すべての子どもが、受け入れられている歓迎されていると感じられるような場所を用意していなければなりません。そしていじめが発見された時には、学校はそれに対処する義務があるのです。もし子どもが確かにいじめを受けているなら、そういう不適切な行動を減らすよう、指導が行われることになるでしょう。ほとんどの学校では一般的に、世の中には様々な人がいるのだということに気づいてもらう教育を試みています。世の中には様々な状況を持った人がいるという授業があれば、お子さんも他の子どもさんも、少数の人に対しての差別をしたがる人に対抗する言葉を持つことができるようになります。