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nexdsd JAPAN 性分化疾患:家族のためのハンドブック

Consortium on the Management of DSDが発行している「性分化疾患:家族のためのハンドブック」の翻訳など、性に関する様々な体の発達状態を持つ人々と家族の方々をサポートできる情報をお送りします。

エスター・モリス・レイドルフさんの思い

性分化疾患を持って大人になった人々の思い・考え

エスター・モリス・レイドルフさんの思い


 私の治療に当たるときの私の両親の立場。今なら分かります。ふたりがどれだけ孤立していたか。誰かのサポートをとても必要としていたのに、それを得ることができなかったのだと。ずっと後にならないと分からなかったのですが、私のお母さんは影に日向に私のことを支えてくれていました。母は自力でそういう力を身につけていったのでしょう。私が一番強く記憶に残っているのは、ある夏、キャンプに向けての健康調査票で、「生理周期」を「普通」のところにチェックする母の姿です。母がそうすると言った時、私は激しく怒りを感じていましたが、今では母がそうした、その思いも理解できます。母にこのことについて訊いた時、母はこう、簡単に答えました。「そうね…。あなたのためだった。他の人は普通なの。でも私はあなたのことが大好きだから」。これが、私の人生や経験にとって「普通」というものがどのように定義されるのか、初めて考えた時になりました。それは今でも、私の健全さを保つ基礎になっています。